お母さんのおかげ
急に子供に「お母さんのおかげだよ」と言われて、なんのこと？と思っていると、学校の歯科検診の結果を見せて「異常なしだった！」と。
毎年虫歯はないけど、歯石取りをしてくださいと言われる。今年は検診の数日前に、久しぶりに私が磨いてあげた。もう、仕上げ磨きをする歳ではないけど、あまりの磨かなすぎに堪忍袋の尾が切れて、怒りながら、隅から隅までしっかりと磨いてやった。
それが功を成して、見事、異常なしを勝ち取った。やったー。
それとは別に、学校で急にミニテストがあったらしい。とても難しい問題で、満点は一人だけ。そして合格点に達したのは、その子とうちの子だけだったらしい。それも、たまたま前日遊びながら覚えた問題だった。
そのことも引き合いに出して、「全部お母さんのおかげだね」と言ってくれた。
なんだか嬉しくて、「お母さんはあなたの役に立ってるのかな？」と聞くと、「すごく役に立ってるよ！」と言われて、ただの役立たずの引きこもりだと思っていたのに、子供の役にたってたなんて…と、とても嬉しくなった。
わたしにも生きてる意味があったんだ。
